バイタルチェックの意味と内容

バイタルチェックの意味と内容

「バイタル」とは?

医療ドラマなどで「バイタル」という言葉を聞いたことはありませんか?バイタルとは「生命」を意味しています。つまりバイタルサインとは「生きているかどうか・元気かどうかのサイン」であり、バイタルチェックはそのサインを見極める行為、ということになります。
バイタルチェックの内容は意識・呼吸・血圧・脈拍・体温の測定で、現在病気にかかっているかどうかに関わらず毎日の健康維持のための基本的な確認として行われます。特に高齢者を介護する場面では、体調が変わりやすく少しの不調から病気や障害につながる可能性が高いため、些細な変化も見逃さないように行うことが求められています。

看護師だけの仕事ではない

バイタルチェックと言うと医療行為のイメージがあり、看護師や医師でないと行うことができないと思われがちですが、現在では介護職員も行うことができるようになりました。これによって、施設ごとの人数が少ない看護師の負担が軽減されましたが、メリットは他にもあります。
介護職員は日頃から施設利用者の生活に寄り添っているので、上記のバイタルチェック項目以外の変化についても敏感に察知することができるはずです。例えば、声をかけたときの返答の速さや表情、食欲など、ソフト面での確認も併せて行うと良いでしょう。
毎日の記録は、医療的な措置が必要になった際の有効な判断材料としても活用することができます。ただ機械的に行うのではなく、高齢者の安全な暮らしを支える大切な仕事だという意識を持って、平常時から丁寧に行うよう心掛けるべきものなのです。
改めて基本を確認したり知識を深めたい介護職員におすすめの書籍を紹介しますので、ぜひ一度確認してみてください。

安全な施設かどうかの指標にもなる

介護施設におけるバイタルチェックの頻度や内容は厳密には定められておらず、毎朝行ったり朝晩2回行ったり、毎日行うのは体温の測定のみで他の項目については週に2回など、施設それぞれのルールに従って行われています。
頻度が少ない施設に対して、高齢者の健康面への配慮が行き届いているのか不安になるのは当然のことかもしれません。利用者が施設を選ぶときや、介護職員が職場を選ぶときにこういった点がクローズアップされることは少ないようですが、施設の方針や人員が足りているかどうかを判断するためにも、大切なポイントとして確認しておくと良いでしょう。頻度の差にはそれぞれの理由があるはずですが、どのような基準で行われているのかを明確に答えられない施設ならば、もしかするとバイタルチェック自体をおざなりにしていたり、施設内でのやり方や技術が統一されていない場合が考えられます。

更新日:2019.11.20

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役割と重要性を知って正確なバイタルチェックを

バイタルチェックを行う際には正しい測定方法を知っておく必要がありますが、その知識を活かすためにはまずバイタルチェックの重要性についてしっかり理解しておくべきです。目的や意味がわかっていれば、自然と丁寧な測定が行えるはずです。

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