バイタルサインの基本

バイタルサインの基本

バイタルサインという言葉を知っている、もしくは実際にバイタルチェックを日常的に行っているという人であっても、その重要性と役割についてよく理解しているという人は多くないかもしれません。特に体に不調がない人であってもバイタルサインを正確に測定し記録しておくことは健康維持のために有効ですが、高齢者の体調管理においてはそれ以上に重要な意味を持っています。ここで今一度測定方法と注意点について確認し、仕事の場面や自身の健康維持の参考としていただけると幸いです。

バイタルサインとは、簡単に言うと「元気かどうか」のサインです。これを確かめるために、身体の状態を表す体温や血圧などを測定することをバイタルチェックと呼びます。特別な不調を感じること無く日常を暮らしている人にとっても、健康維持のために習慣としたいものですが、高齢者は体調が変化しやすく少しの不調が大きな病気につながることもあるため、大切な意味を持っているのです。ここでは主に介護施設においてどんな体制でバイタルチェックが行われているのかについて紹介します。

バイタルチェックの意味と内容

体温や血圧など、バイタルサインを確認する際には正しい方法で行わなければなりません。特に高齢者の場合には小さな変化を見逃さないようにすると共に、高齢者ならではの生理的特徴も踏まえた上で正確に記録・判断する必要があるためです。介護職が高齢者のバイタルチェックを行う際の測定方法と覚えておきたいポイントについて紹介しますので、いつも実施しているので慣れている、という人もぜひ一度ご覧ください。とても大切な仕事のひとつですので、改めて基本を確認しておきましょう。

確認の方法と正常値

少しの不調にも迅速な対応が求められる高齢者の体調管理において、バイタルサインを正確に測定することは大変重要な意味を持ちます。ここでは体温、脈拍、血圧を正しく測定するために気を付けたいポイントについて紹介しますので、バイタルチェックを行うことがある人はぜひご参考ください。一般的な方法を記載していますが、測定される人の状態によっては他にも注意すべきことがありますので、あくまでも日常的に不調が認められない人への測定方法としてご覧ください。

正しく測定するためのポイント

正確なバイタルサインが測定できたら、次はその数値からどういった症状が疑われ、どんな対応が必要なのかについて判断する必要があります。高齢者ならではの生理的な特徴も踏まえた上で、迅速に医療従事者へ報告できるように、各異常値から考えられる代表的な疾患について覚えておきましょう。脳卒中や心不全、肺結核など、すぐに命に関わるような状況に陥っている可能性もありますので、その時の数値だけでなくどんなスパンで異常値が見られるのか、普段の様子はどうなのかといったことも併せて判断できるようにしておきましょう。

バイタル異常から疑われる症状

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役割と重要性を知って正確なバイタルチェックを

バイタルチェックを行う際には正しい測定方法を知っておく必要がありますが、その知識を活かすためにはまずバイタルチェックの重要性についてしっかり理解しておくべきです。目的や意味がわかっていれば、自然と丁寧な測定が行えるはずです。

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