勝手な判断は危険

勝手な判断は危険

医療行為を介護職が行うことは基本的に認められていませんが、どこからが医療行為なのかについてはなかなかわかりづらいものがあると思います。バイタルサインの異常を見つけた時などには慌てて処置をしようとしてしまうかもしれませんが、介護職が行ってはいけない行為もあるので、まずは医療従事者や施設の責任者に正確に報告して判断を仰ぐようにするべきです。また、十分な知識を持つことも、介護サービスの利用者のみならず介護職自身を守ることにつながります。普段から気を付けておくべきことを紹介しますので、ご参考ください。

高齢者は少しの不調から病気につながる可能性があるので、バイタルサインに異常が認められた場合にはすぐに適切な対応を行う必要があります。普段の様子と併せて、どういった症状でどのような疾患が疑われるのか、迅速に医療従事者へ報告するためにも、各異常値から予想される代表的な疾患についてあらかじめ知っておきましょう。すぐに命に関わるような場合もありますので、知識があるかどうかでその後の対応に影響があるかもしれません。

バイタル異常から疑われる症状

歳を経ると身体のさまざまな部分に変化が現れ、不調を感じることも増えてきますが、高齢者は部分的な不調であっても全身症状として現れる場合が多いそうです。なんとなく気分が優れない、睡眠不足が続いている気がする、など若い人ならばあまり重大にとらえられることのない症状でも、高齢者の場合はそこに重篤な異常が隠れている可能性があります。「そのくらい」と思わずに、少しの不調を正確に把握するためにも、普段から高齢者の何気ないサインに気付くようにしましょう。

少しの不調が重要なサインかもしれない

介護の現場では、一見医療行為のように見えるケアを行うことも少なくありません。しかし介護職には基本的に医療行為を行うことは認められていないため、どのケアがこれにあたるのかどうかを知っておく必要があります。利用者やその家族がこのことを知らずに、行ってはいけない行為を希望する場合もありますので、介護職自身がしっかりと知識を持っておく必要があります。また、施設の責任者や医療従事者に判断を仰ぎ理由を記録しておいてもらうことも、利用者や介護職の身を守るために必要なことです。

介護職が行ってはいけない「医療行為」の線引き

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