技術も進化している

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身に着けることでバイタルサインが測定できる技術

主に介護施設では、複数人の高齢者のケアを行っているため介護職員は常に忙しい状態であることが多いです。そんな中、1日に数回とは言え全員のバイタルチェックを行うことはとても大変な作業です。また、病状によっては何度もチェックしなければならない場合もあるため、職員だけでなく利用者にとって負担となる場合もあります。かと言って、バイタルチェックをおろそかにするわけにはいきません。そういった場合に活躍するのが、身に着けるタイプの計測器です。脈拍や心拍数を自動で記録するだけでなく、リアルタイムに分析することもできるようになってきたので、介護職員や利用者の時間的・精神的負担は大きく減らすことができるでしょう。
しかし、問題がないわけではありません。健康な人がトレーニングなどに活用する場合ならば特に不自由は感じないかもしれませんが、高齢者や入院患者などが利用する際には使い方がわからなく不安だったり、充電や装着すること自体を面倒に感じることもあるようです。

直接触れずに見守りを行う最新技術

身に着けるタイプの計測器のメリット・デメリットを踏まえた上で注目したいのが、直接触れることなくバイタルサインを測定できる画期的な技術です。
例えば「バイタル・ラジオ」は電波を発し、壁や人にぶつかって戻ってくる反射波から呼吸や心拍を計測することができます。3名までならば、複数の人がいても区別することができるそうです。歩いている人は計測できないという条件はありますが、高齢者を対象とするならば十分活用できるのではないでしょうか。
また「自動見守りセンサー」は、ベッドにセンサーを設置することによって寝ている人の肺や心臓の動きを確認し、異常値があった場合には介護職員へ連絡してくれます。寝ている間の身体の動きも感知するので、しっかり睡眠がとれているかどうかも確認することができます。詳しく知りたい人は、下記で紹介していますのでご覧になってみてください。

ただし、このような自動で見守る技術を利用するには十分な注意も必要です。常に監視されている状態とも言えなくはないので、必ず利用者の同意を得てから利用するようにするべきです。また、人の手だからこそ気付けることもありますので、自動見守りにだけ頼るようなケアにはならないように心がける必要があります。利用できる技術は利用し、それによってできた時間や心の余裕をもっと質の良いケアへと充てることができれば、一番良いのではないでしょうか。

更新日:2019.11.29

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